Löf & Tung AlvaresⅡ (アルヴァレス2)の開封~レビュー

前回に引き続き、肝いり素材第2弾です。

今日ご紹介するのはこちら。

Löf & Tung AlvaresⅡ(アルヴァレス2)です。

Löf & Tung??

という方も多いかと思います。

Löf & Tungとは?

Löf & Tung(ロフ&タン)はスウェーデンのSkoaktiebolaget(スコークティエボレーゲ)という靴屋さんの創業者Patrik Löf さんとDaniel Tungさんが立ち上げたオリジナルブランドです。

ネットサーフィンしながら靴を探している中でこの北欧の靴屋さんのブランドに辿り着きました(笑)

スウェーデンのストックホルムに実店舗があるようで、インスタで素敵な店内外の写真も見れます。

品揃えはジョンロブやエンツォボナフェ、サンクリスピンなど名立たるブランドを扱っています。

Löf & Tungはオリジナルブランドとして、それらの中で異彩をはなっている商品となっています。

特筆すべきはその値段です。

グッドイヤーウェルテッド製法のスペイン製で魅力的な素材を使った靴がなんと\50,000アンダーです。

では詳細をご紹介していきたいと思います。

魅惑の素材、ハッチグレイン

シエナという明るめのブラウンのハッチグレインになります。

この靴に使用されている素材、ハッチグレインとはシェルコードバンで有名なアメリカのホーウィン社が復刻したロシアンカーフの名称です。

前回Raymarのレビューではイギリスのベイカー社が復刻したロシアンカーフをご紹介しましたが、今回はホーウィン製です。

ロシアンカーフの説明はこちら

ホーウィン社はシェルコードバン以外にもクロムエクセルやオイルヌバックなど負けず劣らずの名素材があり、このハッチグレインもその一つです。

得意とするクロムとタンニンの混合鞣しにより、しなやかな中にもコシがあり、緩やかに経年変化を楽しめる、両方の特性を兼ね備えた革に仕上がっています。

またアニリン染料仕上げの為、革本来の表情を残しつつ、透明感のある鮮やかな色合いとなっています。

その上からロシアンカーフ のようにダイヤ柄をエンボスし、より深みのある立体的な表情に。

履き込んで後の経年変化が楽しみです。

デザインはオンオフ使えて洒脱に見える、安定のタッセルローファーです。

タッセルは運送時にタコさんウィンナーにならないようにゴムで留められていました。

Löf & Tungでは定期的にMTO(Made To Order)を行なっており、このハッチグレインタッセルローファーはその際にオーダーできた型でした。

普段からシェルコードバンやエドワードグリーンでよく使用されるユタカーフ、ジョンロブのミュージアムカーフなどの魅力的な素材でハイコスパな靴を展開しており、素材への拘りを感じます。

質実剛健なグッドイヤーウェルト、ヒドゥンチャネル。

素材のクオリティだけでなく、作りの良さにも感嘆させられます。

前述の通りスペインメイドのグッドイヤーですが、コバの張り出し、ステッチの均整さも美しい仕上がりです。

また、この価格帯なのにヒドゥンチャネルなど細部までとことん拘った仕様となっており、靴好きも納得の出来栄えとなっています。

底の意匠も美しいです。

上質素材を用いたハイコスパ本格靴のお試しを。

tops:charvet bottoms:berwich belt:j&m davidson bag:zanellato

輸入代理店がなく、日本で販売している所がまだない為、マイナーなブランドではありますが、逆にそこが良かったりします。

人と被らず、「どこの靴?」と聞かれた時には蘊蓄も語れます(笑)

入手するにはSkoaktiebolagetのオンラインストアで購入(個人輸入)することになります。

このような段ボールに入ってDHLで届きました。

個人輸入というとハードルが高そうに聞こえますが、基本的にはサイズを選んでカートに入れてクレジット等で決済して送り先等の情報を英語で入力するだけです。

国内でしている通販と基本は同じです。

英語も基本的な内容ですのでなんとなくはわかりますし、グーグル先生の翻訳を使えば問題ありません。

発送先住所についてもネットで検索すれば自分の住所を英語に変換してくれるサイトもあり便利です。

一番肝心のサイズについては商品説明内にショップ店員さん数人のサイズチャートがリンクで貼ってある為、それを参考にできます。

ちなみにマイサイズは大体クロケット&ジョーンズやジョンロブ等と同サイズ位でした。

サイズ間違いのものが届いて返品等になるとちょっと難易度は上がりますが、今のところ数足購入していますがそういったトラブルもありません。

今回購入したアルヴァレス2は商品代金が€272(当時のレートで約\35,000)、送料が€250以上だと無料。

ここまでが購入時に決済する料金で、その後DHLで発送されるのですが、輸入通関時に関税が\1,000と消費税\2,100、建て替え手数料1,100の合計\4,200が追加で掛かり商品受け取り時に支払うことになります。

ですので今回掛った費用は合計\40,000程でした。

関税等は購入する商品代金により変わってきますが、それらをひっくるめてもこの素材、クオリティを考えるとお得だと思います。

もちろん靴磨きクロスや
オリジナルの靴袋も同梱。

ちなみに通常販売しているシェルコードバンのローファーやセミブローグ等は€512、ユタカーフの靴は€264、ミュージアムカーフの靴は€280とこちらも大変魅力的なお値段です。

お店のホームページhttps://www.skoaktiebolaget.com

インスタアカウントskoaktiebolaget

となっておりますので、是非一度覗いてみて下さい。

オススメです。